●外装編3

 なぜかクルマがどんどんバラけてゆきます・・・・・外装をパーッとスペリアホワイトに塗るだけのハズだったのですが??????各部が綺麗になってますね〜

 
 ほとんど錆のない荷台ですが、縁の腐食穴はしっかり補修してからベッドライナー処理しました。もはやウチのクルマの定番ですね!

 
 フロント3面を組みます・・・っと!JB31のフロントにズボ換えです。元のものを修理しても良かったのですが、運良く手に入りましたので時間短縮!です。エイトでは何が何でも修理するしか道がありませんが、程度の良いボディパーツが手に入る場合はその方が確実に安いです。時間にしても塗料やパテなどの資材費にしても、すべてにおいて有利です。かといって何でも交換!は勿体無いのですが、この部品自体もリサイクルパーツですので!同時にボディ全体を足付けしておきます。

 
 程度が・・・本当に良いです。今までこういう塗装の浮きがあると必ず貫通穴でしたが、この程度とは!

 
 フロントパネルの上部が凹んでいますが、フードを開けた時に気分が悪いですね。ここは袋構造なので叩き出しは厳しいです。かといってパテ盛り整形するとフード開閉の衝撃で必ず割れてきます。よって引出し板金して半田補修しておきました。まず割れてくる事はありません。パテも0コンマ数ミリで済みます。

 
 赤いままというわけにはいきませんので、きちんと白にしておきます。今回はイサム塗料のアクロベースを26Uスペリアホワイトに調色してもらいました。アクロベースは本来なら1液ですが、ホワイト系はクリアレス仕様で2液混合になります。かなり入り組んでいて大変ですが、狭いところや裏側を先にパターンを絞って吹いておき、大パターンで全体を染め上げます。

 
 ファイアウォールは元のままでいこうと思っていましたが・・・・あまりにもギャップがあるので結局塗装しました。洗浄後にポリッシュ&ワックスがけしてしまっていたので、足付けとワックスオフに手間がかかりました。


 弾痕みたいなのは全部修正箇所です。小キズが多く、全て地金まで達しているので意外と大変・・・まぁ貫通したり溶けて無くなっているわけではないので楽なものです。


 こちらはタダの板っ切れですが、ジムニーのサムライ化には必須の「パーツ」です。このロッカーカバーのステーは本来ボディにスポット留めなので、引き剥がすとこのようにヘベレケになります。勿論、綺麗に外せますが、これを外す場合は捨てることが前提なのでこうなっても仕方ありません。この部品はオーバーフェンダーを格安で譲っていただいた際に、売主さんに「8manoさんだったら要るんじゃないですか?」とおっしゃって頂き、ありがたく頂戴したものです。


 
 当然、ボディにフィットするはずもありませんので板金修正します。その後にまず裏面を徹底防錆。ボディに貼り付ける「板物」なんぞは錆の温床でしかないので、手は抜けません。


 
 オーバーフェンダーを正規の位置に取り付けて位置を出します。非常に面倒な作業ですが、ここでミスするわけにもいきません。きちんとサムライと同じ位置を出してから、スポットと同じ箇所をブラインドリベットで固定しました。接合部から錆びると困りますので、表面からも防錆します。さらに、サイドシル内部は防錆ワックスを塗布する予定ですので錆の心配は無いでしょう!



 
 外装のサムライ化を進めましょう。今度はスクラップ回収箱出身の1.5mm防錆鋼板(ご近所のJeeperさんに頂きました)をサンダーで綺麗にカットしまして、Rをつけて板金します。膝蹴りを入れつつ、細かく曲げておいてからハンマーを入れると楽です。この鉄板自体を外に放置して錆をテストしましたが、全く錆びませんでしたのでめでたく採用です。流石防錆鋼板!


 
 ホイールアーチにピッタリの形状を作り、格安(3500円)で購入したJB32Wのオーバーフェンダーを当てがいます。元のステーは切断。以前に鈑金していますが、切断する為に板金していたワケですね。本当は1986〜88年の段付き樹脂フェンダーが欲しいのですが、この部分だけは妥協します。そして慎重に採寸。この辺りはジムニーでUSDM頑張る人にとっては結構大変なところであり、勝負どころです。この年式のフェンダーはボディとの隙間にモールディングが入りますので、その隙間を確保しつつ(ボディに密着させると後で泣きを見ます)、ロッカーパネルカバーとリアバンパーコーナーカバーとの位置関係をしっかり出さなくてはいけません。


 
 そしてこのように装着。フェンダーの凹みも板金しておきましょう。このフェンダーは丸みとエッジのコントラストこそが素敵ポイントですので、良さを引き出すようにしたいところ。しっかり補修しておきます。


 
 装着!!各部品との取り合い、ボディとの隙間も完璧にできました。このフェンダーを取り付けるにあたって、最初はボディから取り付け穴に向かって適当にステーでも出そうかと安易に考えていましたが、そうすると巨大な隙間ができてしまいます。我が家のファミリーカーですので、雪の中や泥の中を当たり前に走りますので、そうすると溜った泥や雪から来る錆が恐怖・・・・ということでこういった面倒な手法を採りました。というか純正と同じです。取り付け状態は右画像の通り。入り込む隙間もありません。

 
 プライマーのままである純正も、防錆鋼板の自作品も、POR−15で防錆コーティングしておきます。隙間という隙間に流し込み、この後更にシーラーを入れて塗装後のモールディング装着の際に隙間から防錆ワックスを噴霧します。錆止めは、やり過ぎて損をすることはありません。愛車が錆びて腐って折れた事がない人には解らないと思いますが!


 
 いい感じになってきました。モールの取り付け状況は右のとおりです。この隙間が広すぎても狭すぎてもフィットしません。フェンダー自体のフィッティングもしっかり確認して、ボディサイドは終了です。ブラケットの位置出し、加工に時間をかけたお陰か、純正品よりもオーバーフェンダーの取り付けが格段に楽でした。


 
 お次はヒビだらけのシーラーを除去。かなり硬化していますし、おそらく隙間から水が侵入してい・・・・ますね。右画像の通りです。ジムニーはパネルの合わせ目が多いので、この辺りの処理をきちんと行っておかないと錆の涙が流れてきます。


 こちらもしっかりシーラーを入れて防錆しておきましょう。我が家は立地条件のせいか異常に車体が錆ますので、やってやり過ぎと言うことはありません。
 ・・・つづく